つくし日記 ~日々の暮らしと翻訳と~

書くこと、歩くこと、自然を愛でることが好き。翻訳の仕事をしています。

パイプオルガンとチェロの演奏会へ ~私と音楽、私とピアノ~ 番外編

先日少し書いたのだけど「2026年はクラシック音楽の鑑賞を楽しみたい!」ってことで、年明けにさっそくクラシックの演奏会へ行ってきた。純粋に音楽を楽しむコンサートなんて一体何年ぶりだろう。自分も出演者の一人として舞台に上がるピアノの発表会以外、ほとんど行ったことがないかもしれない。


今回の演奏会は「パイプオルガンとチェロによるNew Year Concert」(桜美林芸術文化ホール)。

パイプオルガンもチェロも、コンサートで生演奏を聴くのはたぶん初めて。

ドキドキしながらホールの中へ入っていくと、真正面の高いところに設置されている立派なパイプオルガンが目に入った。あんなに高いところが舞台なのね、なんだか不思議な感じ。

好きな席を選んで腰を下ろすと、ホール全体のデザインから、まるで頭上に広がる美しい夜空に包まれているような感覚がした(参考:プロビデンスホール | 桜美林芸術文化ホール)。
それに加えて、オルガニストの方がダイヤモンドみたいなキラキラの装飾がちりばめられた黒のドレスで登場したものだから、ますます、数多の星が瞬く夜空の下のコンサートに招待されたような気持ちに(実際は真っ昼間です)!

約2時間、夢のようなひとときだった。
素敵な空間で極上の音楽をこんなふうにじっくり味わう…なんと贅沢な時間なのだろう。

プログラムは、オルガン&チェロのアンサンブル(★印)と、オルガン単独での演奏、その2通りを楽しめるように構成されていた。

ダイナミックで、リズムに合わせて思わず体が動いてしまうような躍動感あふれる曲もあれば、子守唄のようにやさしくてゆったりとした曲もある。どちらかというと私は、ゆったりとやさしい曲が好みかな~。演奏に合わせて自然と体がゆれる。目を閉じて耳を澄ませていると、その音色が心にじわじわと染みわたっていくのがよくわかった。

おなじみの「G線上のアリア」や「白鳥」は、チェロが主旋律を担当し、オルガンがそれを引き立てるような役割をしていたが、息ぴったりで大変に美しく、お互いがなくてはならない存在として響き合い、その快い調和の世界にすっかり魅了されてしまった。チェロが歌うように奏でる深くて優しい音、好きだな。それをさまざまな音色で支えるオルガンも素晴らしかった。

演奏の合間に演奏者のおふたりがしてくださる小話も素敵だった(おふたりはこの桜美林大学の同僚だとのことで、ちょっと漫才みたいな雰囲気もあったりして)。私のような初めての人にもわかるよう、パイプオルガンの構造や奏者の横にすわっているサポート役に関する説明があったり、曲にまつわるエピソードなどをお話してくださったり。今回は、桜美林芸術文化ホールのそのオルガンが出せる29通りの音色をすべて使用したとのこと(鳥の声もあったよー)!


これまでは、オルガンというと小学校の教室に置いてあった足踏み式のコンパクトなものしか頭になかった私、こんなにも多種多様な音を持ち、こんなにも奥深い魅力と可能性を秘めたものだったなんてまるで知らなかった(という言い方をすると、すでに多くを知ったように聞こえてしまうかもしれないが、まだほとんど知らないわけで…これからじわじわ知っていくのが楽しみだったりする)。

オルガンの世界に出会わせてくれてありがとう。

***

この日は、このメインのコンサートの開始前に、30分程度のロビーコンサートも開催された(なんともデラックスな日! もちろんこちらも聴かせていただいた)。バイオリン2名とビオラ、チェロのアンサンブル、弦楽四重奏。雰囲気の異なる4曲が演奏され、それぞれ楽しませてもらった。こちらもすごくよくて、素晴らしい1日を過ごすことができた。

 

先日書いたように、クラシック音楽についてはこれまで、「鑑賞」の点では気が向いたときにカセットテープ(なつかし~)やCDをちょこちょこ聴く程度で、ほぼ「自分で演奏する(ピアノを弾く)」ことしかしていなかった。

これから「鑑賞する」おもしろさを知っていくのがとても楽しみ。

(おわり)

 

謎の聞こえ方からピアノにまつわる思い出話+コンサートの記録まで、長々と書いてしまいました。読んでくださった方、ひとつでも読んでくださった方、どうもありがとうございました!

(その1、その2、その3)

tsukushi-diary.hatenablog.com