つくし日記 ~日々の暮らしと翻訳と~

書くこと、歩くこと、自然を愛でることが好き。翻訳の仕事をしています。

考えたいテーマ

1週間(5月5日~9日)、花と鳥、事件と仕事

いろいろ書きたいことがありそうな気がするけど、まとまっていないので、思うままに書いていく。 まずは問題です! この写真のなかに昆虫がいます。どこにいるでしょう。簡単すぎるかな。 (正解は、見えないように最後に書きます)。たんぽぽに似ているこの…

読書『ニューヨーク精神科医の人間図書館』

『ニューヨーク精神科医の人間図書館』(ナ・ジョンホ 著 米津篤八 訳、柏書房)を読んだ。 紹介されている患者さんの病状やその口から語られる話の内容は深刻で、読んでいるだけでも胸が締め付けられるようなものもあったが、著者がそのような目の前の患者…

読書『ハンチバック』

『ハンチバック』(市川沙央、文藝春秋)を読んだ。 この本が芥川賞を受賞したとき、重度障害者の受賞が初であることや、紙の書籍を読むことができる健常者の特権性などが話題になったが、本の詳しい内容は知らなかった。きのうまでは。 そう、この本はきの…

読書『なぜ人は自分を責めてしまうのか』

最近の私は、「自分を責める」ようなことはあまりなくなった気がする。この本を手に取ったのは、偶然、新聞広告か何かでこの本を見かけて、この著者の本をもっと読んでみたいと思ったためである。 冒頭に「最近の私は」と書いたのは、以前は自分を責めるよう…

『私だけ年を取っているみたいだ。』と「半開き」シェルター

(「ヤングケアラー」ということばは好きではないのだが)ヤングケアラーに関する本を読んだ(図書館でだいぶん順番待ちをしていた)。 『私だけ年を取っているみたいだ。ヤングケアラーの再生日記』水谷緑(文芸春秋)。 個人を特定できないように描かれて…

あれから25年

この3日間、テレビでは各地の「20歳の集い」の様子が伝えられている。 当時は「成人式」という名で開催されたその集いに参加したときのことを私はあまりよく憶えていないのだが、貸衣裳店で借りた振袖を、幼いころからお世話になっていた近所の美容院のおば…

本屋とともに何が消えるか?(東京新聞)

気になる新聞記事があった(Web上にも同じ記事が掲載されていた→以下のリンク)。姿を消しつつある書店に関する記事で、本にかかわる3名の方の思いが記されている。 <考える広場>本屋とともに何が消えるか?:東京新聞 TOKYO Web 私も本屋さんに行くのは大…

『宙わたる教室』と大学生の姉のこと

『宙わたる教室』(NHKで放送中)を第2話まで見た。 舞台は定時制高校である。 そこには、さまざまな事情を抱える幅広い年齢の生徒たちが通っている。 第1話では、「ディスクレシア」という読み書きに困難を抱える障害のある男性を、第2話では、フィリピン人…

最近の切り抜きからーー虐待する親の支援

新聞で気になった記事を切り抜くのが好きである。 実家にいたころは、当時中日新聞に掲載されていた「けさのことば」が楽しみでしかたなく、毎日切り抜いて集めていた。処分してしまってもう手元にはない。なぜ処分してしまったのだろう、と後悔している。 …

仕事のない平日と、『母親になって後悔してる』

今週は仕事が少なかった。 小さめの仕事を2件やったきりでちょっと(いや、かなり)さみしい。 そのほかにも打診を頂いたのだけれど、慣れないツールの使用+短納期が求められる仕事で納期延長が叶わなかったものが1件、対応可能領域以外の箇所が混ざってい…

やさしい時間 呼吸、ヨガ、感謝の輪

とてもやさしい時間だった。 きのう、「ふらっとヨガ」というイベントに参加してきた。 「ふらっと」には「誰もがふらっと訪れることができる」こと、「英語の『flat』=平らなつながりを大切にする」という願いが込められているらしい。そのほか「息抜きで…

「かくれてしまえばいいのです」と居場所について

新聞を読んでいたら、こんなウェブサイトが紹介されていた。 kakurega.lifelink.or.jp 生きづらさを抱える子どもや若者の居場所として、NPO法人 自殺対策支援センターライフリンクが開設したウェブサイトで、「もしあなたが生きるのがしんどくて、この世から…

本から本へ つながる読書

先日、1冊の本を読み終えた。 『語れ、内なる沖縄よ わたしと家族の来た道』(エリザベス・ミキ・ブリナ 著 石垣賀子 訳)みすず書房 沖縄出身の母とベトナム帰還兵である白人のアメリカ人の父とのあいだに生まれ、アメリカで育った著者。アジア人の母を軽ん…

だれかのサンタクロースに

朝、スーパーへ行ったら、ダンボール箱にいっぱいの牛乳や卵、いちごを持ち帰ろうとしているお客さんがいた。どうやら、あまりにも大量なので予約していたらしい。小さくて店員も客も少なくいつ行っても静かなスーパーなのだけど、いつもとちがって何だかに…

安全基地になろうとすること

最近、夫がまたとてもいそがしそうである。 心身ともに疲れている様子が目に見えてわかり、朝、玄関で「いってらっしゃい」と送り出すのが少しつらい。でも一番しんどいのは夫である。いまがピーク。あと少し。 「無理しないで」を繰り返してしまう私。夫は…