つくし日記 ~日々の暮らしと翻訳と~

書くこと、歩くこと、自然を愛でることが好き。翻訳の仕事をしています。

書評と理想的本箱

きのう、本を返却するために図書館へ行った。

毎回、返却したら新しくまた何冊か借りるのだが、今回は諸事情により借りていない。

その代わりに、もうひとつやりたいことがあった。

それは、過去の新聞を閲覧させてもらうこと。

 

この10日間ほどの新聞は利用者が自由に手に取れる場所に置いてあったが、それより前のものはカウンターにお願いする必要があるようだ。

○年○月○日の○○新聞をお願いします、と伝えたら、すぐに該当するものを持ってきてくださった。すごい! 早わざ! その図書館では新聞の保存期間は2年間ということだが、自宅でそれをしようと思ったらスペースの点でも(すぐ取り出せる形での)整理整頓の点でも大変なことになる。とてもありがたいシステム。

読みたかったのは書評。すでに読んだ本の書評が出ていることを知り、書評家がどんなふうに読んだのか、確かめてみたくなったから。

 

ついでに、自由に手に取れる場所にある10日分の各紙の書評を読んでみた。

そこでいいことを思いつく。

週に一度、書評を読む日をつくってここへ読みにこればいいんじゃない?

 

新聞その他の書評を読んで、この本読んでみたいな~と考える時間が好きな私。

こんなふうに、購読している新聞や雑誌から、読みたい本を忘れないように切り取ってためてある。切り取ったら、「これは買う!」と決めた本は書店で探し、「ひとまずは借りてみようか」と思う本は図書館のページで検索して「お気に入り」か「予約」に入れておく。問題は、読むのが全然追いつかないこと。

うちで現在購読している新聞は一紙だけ。
図書館で複数の新聞の書評を読めば、読みたい本も楽しみも増えるやんか(ますます読むのが追いつかないけれども)!

新聞ごとに特色があり各紙異なるから(池上彰さんが、複数の新聞を読み比べるとよいとさまざまなところでおっしゃっているし)、さまざまな新聞の書評を読むのも勉強になるかもしれない。

 

そうそう、最近、「理想的本箱」という番組が放送されているのを知った。

先日の放送では「勇気が欲しいときに読む本」だった。

理想的本箱 君だけのブックガイド - NHK

そこで紹介されていた本3冊のうち1冊は、自分の本棚にもある本だった。

この本、いつ読んだのか覚えていないけれど、とてもおもしろくて、わくわくしたり小澤征爾さんの行動力に驚いたりしながら読んだような気がする。放送では、彼が26歳のときに書いた本だということを知った。自分の本棚に残っていた本ということは、また読もうと思ってとっておいた本だということ(狭い部屋なので、残念ながらお別れする本もある)。いま再び読んだらどんなふうに感じるかな。

(どの新聞だったか覚えがないが、この本、先日、図書館で読んだ書評にも出ていた。)

 

番組で紹介されていた残る2冊も、魅力的な本だった。

書評や本の紹介番組のほか、人のおすすめなどというのは、自分では積極的に手に取らないような本や、うまく見つけてあげられなかった本に出合える素晴らしいチャンス。読んでみたいな~と思う時間はしあわせだし、読みたい本がある人生というのは、もうそれだけでしあわせなのではないかと思う。