つくし日記 ~日々の暮らしと翻訳と~

書くこと、歩くこと、自然を愛でることが好き。翻訳の仕事をしています。

福島へ 学び、楽しみ、祈る旅

ずっと行ってみたかった福島県に行ってきた。

福島県の自然と歴史、郷土料理、福島県生まれの野口英世などについて、学び楽しみ祈りながら旅した2日間だった。


郡山駅から車(レンタカー)で約1時間半。
遠くのなだらかな山並みが美しい猪苗代湖では水辺の鳥さんたちにも会えた。


美しい風景を張り切ってカメラに収めようとして気づいたのは、旅の大切なお供でありまだ比較的新しいデジカメさんの電源が入らないこと。

え、…バッテリー入ってないやん!! 完璧に充電しておいたのにそれを入れ忘れるという大失態。あきらめてスマホカメラさんに活躍してもらうことに(というわけで写真撮影は若干消極的)。

 

1日目に猪苗代の『野口英世記念館』と『野口英世記念感染症ミュージアム』、2日目に会津若松の『野口英世青春館』へ(奥に見えるのが野口英世の生家。200年たった現在でも、当時の姿のまま保存されている)。

自身が手術を受けたことをきっかけに医学の道を志し、人との出会いにも恵まれながら猛勉強して見事に夢を実現、その後も世界に誇る数々の成果を残した野口英世の生涯とその素顔、感染症と人間の闘いの歴史まで、楽しみながら学ぶことができた。

野口英世の自筆を刻んだ碑(野口英世記念館)。

「忍耐」、「Honesty is best policy.(正直は最良の方法である)」、「La patience est amère, mais son fruit est doux.(忍耐は苦い、しかしその実は甘い)」【碑の横に設置されていた説明ボードより】


会津若松城鶴ヶ城)。

城や城跡を含め歴史(特に日本史)が人生の一部ともいえるくらい大好きな夫。歴史は大の苦手だけど建物を見たり城の敷地を歩いたりすることは好きな私。そんなわけで、旅先には城がある街を選ぶのが最近ではうちの定番となっている。

以前、友人から、公益財団法人日本城郭協会というところが定める日本100名城というものがあり、その城に設置されているスタンプを押せる『日本100名城公式ガイドブック スタンプ帳つき』なる本があることを教えてもらった。買わない選択肢はなかった。

 

夫の目が最も輝く瞬間☆

福島県の郷土料理もいろいろと頂いた。


会津若松のお店で頂いた田楽(このあと、「しんごろう」も頂いた)や、

会津若松の宿の夕食に出てきた「こづゆ」(夕食ではこのほか、会津蕎麦や福島県産の食材を使用した目にも美しい春の数々のお料理を頂いた)。

 

宿の朝食では、いかにんじんや馬肉料理に芋汁など。ヨーグルトも地元のものだと仲居さんが教えてくれた。

驚いたのは、ニホンカモシカに出会った(宿の窓から姿が見えた)こと。

崖を下りながら夢中になってむしゃむしゃと植物を食べていた。垂直に近いような斜面なのに、よく転げ落ちずに食事をしているなぁと思う。宿の人によれば、朝の時間帯に姿をみかけることが多いという。

 

宿を去るときにスタッフのかたが手渡してくださったもの。

会津を代表する縁起物、起き上がり小法師(おきあがりこぼし)さんが! 

心温まるおもてなしに感謝して、みなさんとお別れ。

お土産には、会津塗りのお椀、小物、味噌、喜多方ラーメンのほか、大好きな福島のお菓子「ままどおる」や「ゆべし」など、ささやかだが、東日本大震災からの復興を祈りながら購入してきた。美しい自然、歴史や文化に親しむことができ、人があたたかくてゆったりとした時間を楽しめる魅力的な場所、福島。また来よう。


漆器店で見た数多くの会津塗りの商品は、息をのむ美しさでいつまでも眺めていたいくらいだった。

新たにお迎えした会津起き上がり小法師さんは、金沢の「加賀八幡起上り」の横に♡