つくし日記 ~日々の暮らしと翻訳と~

書くこと、歩くこと、自然を愛でることが好き。翻訳の仕事をしています。

エアコンに虫が侵入した場合の想像力

仕事部屋のエアコンから変な音がするのに気づいたのはおとといの昼間のこと。

カタカタとか、カサコソとか、カリカリとか。

たまにはそんな音もするよね~などと思い、それほど気にはしていなかった。

 

その夜。

眠ろうとして布団に入ったところ、電源が切れているはずのエアコンからまたあの音がした。カリカカリカリ。

エアコンをすみずみまでよく観察したところ、左側面のエアコン本体と壁のわずかな隙間から、昆虫のものと思われる黒い脚が2~3本、本体をカリカリとこするように忙しく動いているのが目に入った。

!!!

こ、これは…。

私の最も恐れている(台所でこの時期よく見かける)あの虫かもしれない。
脚の形から虫を特定できるかもしれないが、こわすぎて画像検索などはとてもできない。

おそらく、水を排出するためのホース(ドレンホースと言うらしい)からエアコン内部に入り込んでしまったのだろう(その危険性を知っていながら、何も対策をしていなかったバカです)。

虫は必死でエアコンの外に出ようともがいているようだが、どうやら、胴体が大きいため隙間をすり抜けられずにいるらしい。でも、もし、そのうち脱出に成功したら…(頭の上から虫が降ってくるってこと!)

恐ろしくなって、申し訳ないと思いつつすぐさま別室で寝ている夫を起こす。
その日は結局、部屋を交換して眠らせてもらった。夫は、虫には恐怖を感じない、平気とのこと。

翌日(きのう)。

あの虫だとすると…。仕事部屋で奴と一緒に一日を過ごす、しかもふいに頭の上から降ってくるかもしれない、いつ襲いかかってくるかわからないと思うと、やはり恐ろしくて気が気ではない(学生時代、顔面あたりを目がけてめっちゃ大きいのが飛んできたことがあり、それ以来、強迫っぽくなるくらい恐怖を覚えるようになった。一人暮らしの部屋で出くわした日は友人のアパートに泊めてもらったり、また別の日には電話口でこわくて泣きじゃくる私のために姉が遠くから来てくれたりした。あの頃もずっとおびえていて病的だった)。

幸い、きのうは夫が在宅勤務だったため、音がしていても不安はそこまで強くなかった。

いろいろ作戦を実行し、奴が外に出るよう試みてみたものの、うまくいかない。
夫は、ちょろちょろ出てくる足をピンセットでつまみ、じたばたする虫と対決していた(が、やはり胴体が大きくて、足を引っ張っても出てこない&逃げてしまう)。

 

メーカーのお客さま相談センターに相談したところ、点検(要するに取り外して虫を外に出す)をおすすめしますとのことだったので、そのあと販売店に電話をし、さらにメーカーの点検修理担当者とも話をした。

「虫が入ってしまって…」と説明すると、相手は想像をふくらませてくれる。

「ハエのような虫ですか?」
「バッタやカマキリですか?」
「え、生きてるんですか!」

人によって反応はさまざま。

 

出張費だけで6,000円程度かかり、それに作業料が加わるとのことで「これだけ費用もかかるから、放置でいいんじゃないですか」とも言われたが、エアコンに支障が出ても困るし、何よりカタカタ音が聞こえるたびに恐ろしくなるし、一応点検の予約をさせてもらうことにした。

1週間ほど先だが、それまでに変化があれば当日の朝でも無料でキャンセルできるとのこと。それまでに屋外に出てくれることを祈るしかない(きょうも、今も、まだ奴は潜んでいる)。