つくし日記 ~日々の暮らしと翻訳と~

書くこと、歩くこと、自然を愛でることが好き。翻訳の仕事をしています。

きんもくせいの香りに包まれながら

けさ、台所にはふんわりとキムチのにおいが残っていた。

キムチ鍋。きのうの夕飯は、鱈、白菜、ニラ、人参、大根、もやし、えのき、しめじ、豆腐を入れたキムチ鍋だったのだ。辛かったなぁ、あれ。

今回はそのまま使える市販のつゆを使用した。それほど辛いのが得意ではない夫と私なので、「中辛」と「マイルドな辛み」のうち「マイルドな辛み」のほうを選んだのだが、一口食べた途端に「からっ!」と言ってしまうほど辛かった。

「〆はごはんとチーズを入れてリゾットにするとよい」と書いてあったのでやってみる。溶き卵も入れることにした。焦げないよう夫が丁寧に丁寧にかき混ぜながら作ってくれたリゾットは、辛さが抑えられとろりとして食べやすくとてもおいしかった。メインの鍋よりも〆のほうがおいしいと思ったほどだ。

きのうは雨で冷え込んでいたから、キムチ鍋効果で体ほかほかになったのがよかったな。今度は別のレシピで作ろう。

 

そう思ってカーテンを開けると、きょうは晴天。

雨上がりの朝の散歩。きんもくせいの香りに包まれながら歩く。

すっきりとした秋晴れの青空に、もりもりときんもくせいが咲いている。

こんなに小さな花たちが一生懸命咲いているのに、秋になると必ず咲いて、私たちをやわらかな香りで包んでくれるのに。

どうして人が人を殺さなければならないのだろう。