つくし日記 ~日々の暮らしと翻訳と~

書くこと、歩くこと、自然を愛でることが好き。翻訳の仕事をしています。

思いがけないトレーニング

昨晩は夜遅かったので、きょうの朝は少し遅くまで眠るつもりだった。
夫の仕事のいそがしさがピークに達していて、この3日間ほど帰宅が深夜0:00とか1:00とかびっくりするような時間になったため(といっても、私は夫の帰宅前に一度横になっている。そして夫の仕事はひとまずいったん落ち着くらしい)。土曜日はたいてい7:00くらいに起きるが、きょうは8:00に目覚ましをかけていた。

ところが、6:30頃にいきなり目が覚めた。

気づくと、息苦しくて目の前がぐるりと回り、脂汗が出てきた。まずい。これはあかんやつ。

横で寝ている夫の手がグーの状態でふとんから大きくはみ出していたので、思わずそのグーをつかんで耐える。あまりにもこわくて助けてほしかった。でもきのう(きょう)夫がふとんに入ったのは午前2:00。起こしたら悪いな、でもこわい。そう思っていたら夫が目を覚まし、私の異変に気づいて助けてくれた。

状況は変わらず、しかも吐きそうになったので這うようにしてトイレへ。

もうだめだ…。吐いてしまうかも。
私は強迫症強迫性障害)を患っているのだが、吐くという行為が猛烈に恐ろしい。
どうしよう、無理!

ギリギリのところまで行ったが、しばらくうずくまっていたら吐き気が治まってきた。

と思ったらこんどは手がしびれて体がガタガタ震えているのに気づく。びっくりするくらいガタガタが止まらない。

異常にのどが渇いていてからからだった。夫が持ってきてくれた経口補水液を飲んだら、だいぶ楽になってきた。

なんだったのだろう。

思い当たるのは、年に1~2回ほど起こる迷走神経反射ってやつ。以前起こったその症状にとてもよく似ていた。だが、たいていこれは(私の場合)ひどい下痢をしたときなどに起こるものだったから、今回のような例は初めてで本当にそうなのかよくわからない。

私がものすごくおそれているものの一つであるウイルス感染か、食中毒かもという考えも頭に浮かび、もう生きていけないかもしれないくらいの恐ろしさに襲われた。それともコロナかインフルエンザ? そうでなければ脱水(寝ているときにいつも大量の汗をかくから。パジャマがびしょぬれになるくらい)? 連日の睡眠の乱れ? ストレス?…などといろんな考えが浮かんだが、原因はわからない。

でも、しばらく耐えていれば回復すること、何よりも吐き気は、吐かなくても治まる場合があることを確認できたのは、よい経験だったと思う。

カウンセラーの先生と以前、「曝露として吐き気や吐くことに慣れる練習ができればいいけどそういう状況をつくるわけにもいかないし…」と話したことがあった。今回は、思いがけず曝露のトレーニングができたということか! すばらしいではありませんか。とても恐ろしくて苦しかったけれど、いい方向に考えたいと思う。