つくし日記 ~日々の暮らしと翻訳と~

書くこと、歩くこと、自然を愛でることが好き。翻訳の仕事をしています。

刺し子沼にはまる

刺し子が大好きである。

最近仕上げたもの。

ホビーラホビーレさんの刺し子ふきん「寄せ模様<雲>」。

糸は自分で選んだ。ふわふわ感を出したくて淡めの色で。右の上から2番目の雲には、ぼかし糸を使用したのだが、糸の色がうすい部分があり、せっかくのかわいらしいお花の模様が見えづらくなってしまったのが失敗だった。単色のほうがよかったな。また今度刺してみよう。

刺し子には、昨年2ヵ月間、強迫症強迫性障害)で入院したときの作業療法で出合った。そのときの初めての作品が、紺色の「こけしと網文」(ダルマの刺し子ふきん)。

作業療法では、各自、自分のやりたいことをする。刺し子のほか、編み物、コースターづくり、パズル、アイロンビーズ、映画鑑賞などさまざまなことに取り組んでいる人がいた。ほかの患者さんと作品を見せ合ったり励まし合ったりと、人と交流できる時間でもあり、毎回楽しみだった。

(白いふきんは、退院してから刺したもの)。

ひたすらチクチクチクチクしていると、自然に穏やかな気持ちになるし何より楽しくてしかたがない。

刺し子の魅力にすっかりとりつかれ、退院後も自宅で続けることにした。

初めて刺した「こけしと網文」を含め、これまでに16枚刺した。

なぜこんなに楽しいのかわからない。裁縫はもともと好きでも得意でもなかったのだが、なぜか刺し子は好きになった。刺し子沼にずぶずぶとはまってしまった。とにかく1分でも多く刺し子の時間を作りたくて、仕事や家事を少しでも早く済ませようと気合いが入るようになったほど。

最近は、そのような猛烈な刺し子熱は少し落ち着いたが、それでも、寝る前のチクチクタイムは、たとえ5分であれ10分であれ、楽しくてしかたがない。