つくし日記 ~日々の暮らしと翻訳と~

書くこと、歩くこと、自然を愛でることが好き。翻訳の仕事をしています。

カウンセリングの日

昨年、強迫症強迫性障害)という精神疾患を発症し、2ヵ月ほど入院した。
退院後も投薬とカウンセリングによる治療(主に曝露反応妨害法)を続けている。

今日はカウンセリングの日。
先生と一緒に作った課題に取り組むことを始めてから早くも1年以上が経過した。
できなかったことが徐々にできるようになっていき、手ごたえと喜びを感じている。

そもそも、入院前の一番ひどかった時期は日常がめちゃくちゃだった。

私が患っているのは強迫症のなかでも不潔恐怖(私の場合は特定のウイルスや菌が怖い)というものである。例えば、私の場合は、朝6時頃起きても手洗いや消毒に何時間も費やしほかに何もできないまま気づくと午後になっていたり、食器がうまく洗えなくなり深夜まで洗い続けたり、外に出られなくなったりした。最終的には自宅の壁も床もどこもかしこも怖くなり、一歩あるけば何かに汚染される恐怖、手洗いと消毒をし続けなくてはならなくなる恐怖で、本当に、文字通り何もできなくなった。手洗いの地獄を避けたいがために食べることすら億劫になり、体重は37.5 kgまで落ちた(いまはもう大丈夫です)。

そのころのことを考えると、こうしてほぼ「ふつう」に過ごせるようになったことを奇跡のように思う。周りの人たちのおかげである。

ただ、敵はしぶとい。
薬を断つまでにはまだ時間がかかるだろう。
一歩一歩、前に進んでいくしかないのだ。

★おまけ★ 強迫症体験談(主に入院の記録)を旧ブログに残しています。まとまりのある文章ではありませんが、同じ病気の方、興味のある方など、よろしければこちらからどうぞ。