つくし日記 ~日々の暮らしと翻訳と~

書くこと、歩くこと、自然を愛でることが好き。翻訳の仕事をしています。

心の宝箱に入れておく素敵な一日

いまもまだ余韻にひたっている。

とても素敵な一日だった。

心の宝箱の奥のほうに大切にしまっておいて、ときどき取り出して眺めて何度もそのうれしい気持ちをいつまでもかみしめたいそんな一日。

今週、ものすごく久しぶりに友人とお出かけをした。

美術館、カフェでランチ&お茶、公園、パン屋さん。

なによりも彼女と一緒に時間を過ごせたことがめちゃくちゃうれしくて、楽しくて。

 

コロナ以降、そして強迫症を発症してから、外出するのがこわくてずっと閉じこもっていた約4年間(それ以上かも)にわたる日々。少しずつ、一人で、それか家族や同じ病気の仲間と外に出る機会を増やすよう努めていたものの、それ以外の人と、しかも苦手な冬に長時間のお出かけをするのには勇気が必要だった。

やはりさまざまな不安はあった。

当日が来るまで、感染症の流行状況をチェックしてわざわざ不安になったり、服装や持ち物についても直前まで悩んだりした(これは私のような症状の強迫症患者が、外のトイレを使用するのに際して深刻な問題であると思う)。

その友人はもともと私が病気であることを知っていた(入院などのときにもとても力をもらった)。私との約束について、私の不安が強まり行くことが難しくなった場合にそなえて予備日まで設定してくれたり、その日の予定についていろいろと気遣ってくれてすべて私のよいようにしてくれた。

迎えた当日。

びっくりするくらい楽しくて、彼女と一緒におしゃべりしたり笑い合ったりしながら歩くのが、食事をするのが、同じ絵を鑑賞している時間がうれしくてたまらず、不安になるひまがなかった。心はずっと喜んでいた。

友人のおかげ。とても穏やかで優しくて、バランス感覚に優れていて、人としても仕事についても私が心から尊敬している人。あったかくてたんぽぽみたいな笑顔で言葉をかけてくれる人。とても素敵すぎて私などが近づいていいのだろうかと思っていたこともあったけど、あるときそれさえも吹き飛ばしてくれる言葉をかけてくれた。だから、彼女といると無理なく自分らしくいられる。

いろいろと面倒な私の一歩につき合ってくれたことに心から感謝している。

宝箱のなかにしまったこの日を、いつでも取り出せると思うとすごく心強い。

 

出久根育展で見つけたかわいいもの素敵なもの。

紺色の袋は、友人からもらったとびきり素敵なもの(ひみつ)。