つくし日記 ~日々の暮らしと翻訳と~

書くこと、歩くこと、自然を愛でることが好き。翻訳の仕事をしています。

つくしと空き地

つくし! つくし! つくし!

やっと会えたね!

昨年、一昨年などはもっとあちこちでその姿を見たような気がするのだけど、ことしはなかなか出会えず。それでも、なにか呼ばれたような気がして…立ち止まって足元をよーく見てみたら、枯れ草の下からにょっきにょっきと背を伸ばそうとしているこの子たちがいた。

私たちがこの地に引っ越してきたのは5年半ほど前のこと。

わりと新しい地域で、「これからできていく」街なのだなと思った。

当時はまだ空き地が多く遠くまで見渡すことができたが、この5年半のうちに一気に新しい建物(主に家やマンション、アパートなどの住居や保育園)が次々と建ち空き地が埋まっていった。現在も建物は増え続けており、これからも増える様子で、見渡せば工事現場ばかりである。

つくしの子たちがいたあの場所も、この場所も、ある日きれいにならされたかと思っていると、あっという間に建物で埋まる。

 

私たちは夫の仕事の都合でたまたまここに越すことを選んだが、子育てのしやすさや住みやすさ(住みやすい街ランキングに入ったこともある)からここに来た人もおそらく多いと思われ、どんどんと人が増えていく。新しい住宅はあっという間に売り切れ、賃貸物件は瞬く間に満室になる。保育園/保育所は、現在ではうちのアパートから徒歩約20~30分圏内のところが20カ所を超える(あるとき数えてみた)。徒歩20分ほどで行けるスーパーは3つ、ドラッグストアも3つ。家電量販店、ホームセンター、クリニック各種、歯科、眼科、美容院、書店、(小さい)図書館、郵便局、クリーニング、ショッピングモール(ここに行けばたいていの用は済む)、公園、駅、市役所代わりの場所もすべて(あくまでも現在私の住んでいるアパートから)徒歩20分あれば行けるので大変ありがたい。私の実家(田舎)のことを考えると、このような便利さとはかけ離れている。

いい街自慢をかなりしてしまった(ご興味のあるかた、どうぞ)が、子育てしやすい街というのは、みんなにやさしい街でもあるのかなと思う。

そんな「便利な」地域なのだが、実のところ、混雑した場所やにぎやかな場所があまり得意ではない私は、人が増えること、空き地がなくなってしまうこと、つまり住みづらくなることが心配で、できることならそろそろ脱出したいとも思ってしまう。つくしの居場所がどんどんなくなっているわけだから(と、無理やり冒頭の話につなげる)。


みなさんの地域につくしの子はいますか。